英国 ヴィクトリアンキャット アンティークス

 アンティーク辞典> アフタヌーンティー とは


日本でも大人気のイギリスのアフタヌーンティーは、ヴィクトリア時代初期(1840年頃)に第7代ベッドフォード公爵フランシス・ラッセルの夫人、アンナ・マリアによって始められたとされています。

当時の貴族や王族たちはの夜はオペラ鑑賞や社交に忙しく夕食が夜9時以降になることも珍しくなかったので、午後4時頃にスコーンやケーキ・サンドイッチなどの軽食を紅茶と一緒に食べるこの理に適った習慣は、瞬く間に貴族や王族たちの間に広まりました。


英国アフタヌーンティーの茶道具たち

ティーケトル

アフタヌーンティーは(使用人ではなく)その家の女主人が自らお茶を淹れ客人をもてなす習慣があったこと、そして臭いの問題からダイニングや居間等のパブリックなスペースから最も遠い場所にあったキッチンから紅茶に不可欠な沸かしたての湯を冷ますことなく運ばせることが至難の業であったことから、テーブルで湯を沸かせるティーケトルはアフタヌーンティーのシーンで重宝されていました。


ティーサービス

テティーポット・シュガーボウル・ミルクジャグ(ミルクピッチャー)の3点セットのこと。
(上記にコーヒーポットを加えた4点セットやコーヒーポットにシュガーボウルとミルクジャグの付いたセットも有り)

どんなカップ&ソーサーにも合わせやすいシルバー(もしくはシルバープレート)のセットをひとつ持っているとオールマイティーに使えてとても便利です。
コーヒーポットの付いた4点セットは特にお勧め.。

ところで・・
ヴィクトリア時代くらいまでのシュガーボウルが大きいのは、紅茶やお砂糖が高価で富の象徴であった前時代の名残です。
(ジョージ王朝時代、お茶にお砂糖をたっぷり入れていただくことは特権階級にのみ許される贅沢な行為でした)
その後もエドワード時代(1901-1910年)くらいまではシュガーボウルは大きめでしたが、1920年頃にはだいぶ小さくなっています。


ティーストレーナー

茶漉し。
ティーストレーナーはポットから紅茶を注ぐ時に(茶葉が落ちないよう)カップに乗せて使います。
茶漉し内蔵のティーポットはお手軽ですが、お茶の葉が広がりにくいので紅茶が美味しく淹れられません。
お気に入りのティーストレーナーを使えば手間も楽しみに・・。

現代のティーストレーナーは実用的なステンレス製のものがほとんどですが、アンティークのものはスターリングシルバー(純銀)やシルバープレート、ステンレス、クローム、ピューター、ホーロー、アルミ、陶器など様々な素材のものがあります。


シュガートング

その名の通り、シュガートングはシュガーボウルから砂糖を取る為の道具です。
その可愛い形状からファンも多いシュガートングですが、アンティークのものは日本では入手が困難なようです。

砂糖が高級品だった時代は(高級品の)砂糖をふんだんに勧める事が最高のおもてなしとされた為、シュガートングもシュガーボウルも大きいものほど時代が古いです。

ところでヴィクトリア時代中期まで砂糖は大きな塊で売られており、紅茶用にはシュガートングで挟みやすいサイズ、シフタースプーン用(果物やパイに振りかける)には細かくサラサラに・・など、主婦は使用目的に応じて砂糖の塊を砂糖鋏で砕き、必要とあらば特別な道具※を使って更に細かく砕いて使用しました。(角砂糖の登場はヴィクトリア時代後期)


カップ&ソーサー

日本では紅茶用のものをティーカップ、コーヒー用のものをコーヒーカップと呼ぶのが一般的ですが、イギリスでは受け皿の付いたカップは全てカップ&ソーサーと呼ばれます。

特に紅茶用のカップ&ソーサーティープレート(サンドイッチやケーキ等を取り分ける皿)がセットになったものをはトリオと呼ばれます。


トリオ
カップ&ソーサーにソーサーよりひとまわり大きいティープレートがセットになったものをトリオと呼びます。
ティープレートはティータイムで供されるケーキやサンドイッチを取り分ける為の皿で、日本だとケーキ皿に相当します。


ティープレート

ティープレートはティータイムで供されるケーキやサンドイッチを取り分ける為の皿で、大きさも用途も日本のケーキ皿に相当します。

ちなみにイギリスでケーキ皿(ケーキプレート)といった場合、取り分け用の小皿ではなくホールケーキが乗る大皿を指します。
ケーキプレートはサンドイッチプレートと呼ばれることもありますが、明確な違いはないようです。

イギリスで〝ティー〟は、お茶の意味の他にサンドイッチやスコーン、マフィン等の軽い食事のことを指す場合もあります。


ティーナイフ

ホテル等で供される現代のアフタヌーンティーではケーキ用フォークやスプーンを当然のように使用しますが 、少なくともアフタヌーンティーの習慣が始まったヴィクトリア時代にはティーナイフと呼ばれるバターナイフとナイフの中間のようなカトラリーがアフタヌーンティーで使用された唯一のカトラリーでした。
ヴィクトリア時代のアフタヌーンティーはバター付きのパンや焼き菓子など指先でつまめる物が基本だった為、カトラリーティーナイフ1本で充分だったようです。


ケーキスタンド

一般にホールケーキが乗るくらいの大きさのケーキ皿に高さ10~15cmの脚がついているものを指している場合が多いようです。

アフタヌーンティーで使われる3段のケーキスタンドは 「Three Tier Cake Stand」と呼ばれ、スコーンなどの焼き菓子やサンドイッチ、小さなケーキ等をサーブするのに使います。

3段ケーキスタンドは、ソファー等の前に置かれているような低いテーブルで使います。


シフタースプーン

テーブルでケーキや果物に仕上げの砂糖を振る為のスプーンです。
砂糖をすくって振る何気ないしぐさをとても優雅に見せてくれるので、ひとつ持っていると重宝します。


ケーキバスケット

小さく焼いたフルーツケーキやスコーン等の焼き菓子を盛る持ち手の付いた器で、素材はシルバーシルバープレートが一般的です。
アフタヌーンティーやクリスマスパーティーで使うとテーブルがぐっと華やかになります。
ブレッドバスケットやフルーツバスケットとしても使えるので、一つ持っていると重宝します。


ローズボウル

日本で"ローズボウル"と呼ばれているものは、イギリスでは"Posy Holder"に当たります。

Posy Holder:
両手にすっぽり収まるほどのサイズで、ボウル部分には花を安定良く生ける為のネットや小さな穴が沢山開いたガラスがセットされています。

ローズボウル
Posy Holderよりずっと大きく、ボウル部分にはネットもガラスもありません。
イギリスでは"ローズボウル"はテーブルウェアの一部と考えられており、大きなお屋敷のディナーでは欠かせないものです(日本のテーブルには大きすぎるかもしれません)。

※当サイトでは(日本と同じように)ネットや穴あきグラス等がセットされた両手に収まる程度の大きさのものをローズボウルと呼んでいます。

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